プロ初勝利から3年半、戦力外からトライアウト、そして、、、

2019年5月30日、広島東洋カープに新しいヒーローが誕生しました。

高卒2年目の山口翔選手は、プロ初先発で7回2死までノーヒットの投球、この日初勝利を挙げました。ヒーローインタビューの際、笑顔で言った「カープに来てよかった」という言葉に、カープファンの誰もが喜び、今後の活躍に胸を膨らませました。それから約3年半後、彼がまさか戦力外通告を受けると想像することができたでしょうか。
元々肩の可動域がありすぎることもあり、どこで球をリリースしてもそれなりのところに投げることができてしまう山口選手。3年目からは、定まらないリリースポイントの修正により、腕を振れなくなったり、スピードが出なくなったように見えました。ユニフォームを購入し、由宇球場まで足を運んでいた1ファンとしては、いつか戦力外になってしまうのではないかと不安に思っていた矢先の発表でした。

そしてむかえたトライアウト当日。山口選手は2組目で登板。戦力外通告を受けてどんな心境なのだろうと思っていたのですが、伸び伸びとしたピッチングで野球を楽しんでいるような印象でした。結果は2つのサードゴロと三振。リリースポイントはまだ定まっていなかったように見えましたが、球速は最速146キロと少し取り戻していました。トライアウト後、他11球団からのオファーはなかったようですが、独立リーグの「火の国サラマンダーズ」からNPB復帰を目指すというニュースを知ることができました。火の国サラマンダーズと言えば、現在カープでコーチを務める小窪哲也さんが在籍し、千葉ロッテマリーンズでNPBに復帰したことも有名なチームです。また、山口選手の地元熊本のチームでもあります。

また、2020年にカープを戦力外になった藤井皓哉選手もトライアウトを受けた後、高知ファイティングドッグスと契約。2021年に福岡ソフトバンクホークス三軍との試合でノーヒットノーランを達成する等の功績が認められ、ホークスと育成契約を結ぶことになりました。キャンプは二軍スタートでしたが、オープン戦で活躍すると、見事に支配下を勝ち取り、2022年シーズン中はホークスの中継ぎとして欠かせない存在となりました。

独立リーグからのNPB復帰は容易なことではないと思いますが、前例があるように可能性ゼロではありません。山口選手もこの1年が勝負とNPB復帰にかけて臨むようです。1年後、うれしいニュースが届くことを期待しています。

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