球春到来、1日に野球ファンが待ち望んだキャンプが各地でスタートした。独立リーグ・九州アジアリーグ「火の国サラマンダーズ」も地元熊本の合志市総合運動公園で春季キャンプをスタート。チームは2年連続リーグ優勝、そして昨年は独立リーグの日本一になっていることもあり、今年も気合は十分。新戦力14人が加わり総勢28名の新チームで連覇を目指す。
注目選手の1人はカープを戦力外になり、NPB復帰を目指す山口翔選手。この日に合わせて母校熊本工業高校等で自主トレを行ってきた。
「初めて火の国の皆と野球ができてよかったです。しっかりチームにとけこめたと思います」と話していた通り、練習中は時折笑顔も見せながらメニューをこなしていた。
キャッチボールの感触について尋ねられると、
「まだまだ投げ足りない。しっかり開幕に合わせてがんばっていきたい。フォームが思うように投げれていないので、馬原監督から吸収できることは吸収したい」と語り、キャンプでの成長にも期待がかかる。
地元熊本でプレーすることについては、
「熊本が好きなので、好きな場所で野球ができる幸せをかみしめたい。元気を与えられるようなプレーをしたい。高校から見てくれてる人もいると思うので、成長したところを見てもらえるようにしたい」と語った。
まだ23歳。NPB ではまだまだ燃え尽きていない。野球人生を通して優勝も経験していない。自身も武器と話す強気のまっすぐのボール。このボールを取り戻し、もう1度プロの舞台で輝くことができるか。まずはチームが優勝できるような活躍をと静かに闘志を燃やす。
1999年4月28日生まれ(23歳)熊本県出身
熊本工業高校から広島東洋カープにドラフト2位指名を受けプロ入り。2019年5月に初勝利するも、2020年以降は一軍の登板がなく2022年のオフに戦力通告を受ける。同年、11月29日に火の国サラマンダーズへの入団を発表。