火の国サラマンダーズの山口翔選手に話を聞くことができた。
以前から気になっていたリリースポイントについても話してくれた。
◎リリースポイントが定まらないところがあり、3年目くらいからはその調整をしていて調子を崩していたように見えました。ご自身ではどう感じていましたか?
「自分もだんだん投げるのを怖がるようになっていました。それで腕を振れなくなって。色々考えてやっていたら、急に腕を振れなくなってしまって。さっき取材の方に肘が上がってると言われてうれしかったですね。カープにいた時は色々言われすぎて、ごっちゃになってしまって、わからなくなっちゃって。考えて投げたら、やっぱり不自然になるので。スムーズに動けなくて、肘が上がらなくなっていました」
◎トライアウトの時はどうでしたか?球速は少し取り戻しているように見えました。
「そうですね、でもまだ少し横っぽかったですね。投げていてこの力でこんなに出ると思って。ちゃんと上手く体を使ったら、もっと出るんじゃないかと思いました」
◎修正できたのは、このオフの自主トレのおかげですか?
「藤岡コーチの一言のおかげで変わりました。シンプルでわかりやすくてすんなり入ってきたので。20分くらい教えてもらっただけでだいぶ変わりました。ちゃんと肘も上がって。それを毎日教えてもらえるのは最高だなと思っています(笑)」
練習中もコーチや仲間の目を見て、しっかり話を聞きながらメニューに取り組んでいる姿が印象的だった。NPB復帰へのシーズンは始まったばかり。更なる成長をとげてNPBのマウンドで投げている姿をみてみたい。
熊本工業高校から広島東洋カープにドラフト2位指名を受けプロ入り。2019年5月に初勝利するも、2020年以降は一軍の登板がなく2022年のオフに戦力通告を受ける。同年、11月29日に火の国サラマンダーズへの入団を発表。