8年ぶり3回目の出場の仙台大学、全国の舞台でまずは1勝

仙台大学が神宮球場に帰ってきた。

先月行われた仙台六大学連盟の東北福祉大学との優勝決定カードは3戦目までもつれる展開となったが、勝ち点を掴んだ。仙台大学の全日本大学野球選手権の出場は8年ぶり。
リーグ戦優勝時、普段は笑顔を絶やさないキャプテンの辻本倫太郎選手が見せた涙。
どれだけの思いを持って、リーグ戦を戦い抜いてきたかが伝わった瞬間だった。

昨年の神宮大会で偶然観戦した仙台大学の試合。結果は國學院大学に敗れたが、辻本選手のホームランが印象に残った。来年は仙台大学を追いかけてみようと思ったきっかけとなった。今年の2月には練習場に足を運び、キャンプを取材した。その際に行ったインタビューでは「プレーでも背中でも引っ張って日本一に導く」と答えてくれたが、6日の桐蔭横浜大学との試合では5打数2安打2打点の成績を残し、正にその言葉通りの姿だった。
試合自体は、両チームの投手もランナーは出すものの、好投を続け9回まで0が並んだ。試合が動いたのはタイブレークとなった10回表の仙台大学の攻撃。1アウト満塁のチャンスで代打の高田選手が犠牲フライを放ち仙台大学が先制。2アウト1,3塁の場面で川島選手がショートへのタイムリーを放ち2点目。続く小田倉選手は死球により出塁となり、2アウト満塁の場面で辻本選手が打席に立った。追加点が欲しい緊迫した場面で、タイムリー内野安打を放ち2点追加し、0-4となった。10回裏の攻撃では桐蔭横浜大学が1点を返すも、その後は川和田選手が抑え試合終了となった。

本日は東日本国際大学との試合であり、同じ東北勢の戦いとなる。勝てばゼスト8。勝ち進めば、それだけ強い大学と対戦することになる。全国の舞台で思う存分、仙台大学の力を発揮してほしい。

令和5年度仙台六大学野球春季リーグ戦

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